住宅ローンの選び方
先回は住宅ローンの金利タイプのお話しをしましたが、今回はその中から自分たちにぴったりの住宅ローン・金利タイプを選択すればいいのかというお話しです。
住宅ローン選択の一番のポイントは「自分たちのライフプランにあった商品を選択する」ということです。
目先の金利にだけ気を取られ、一番返済額の少ない、よりたくさん借入ができる商品を選択する・・・・・最悪のパターンです。
ライフプランというと「面倒くさい」と思うかもしれませんが、住宅ローンの場合はそれほど複雑に考えなくてもいいと思います
例えば、お子さんがいらっしゃらないご家庭や共働きでいずれ奥さんが仕事を辞める家庭なら、短期の固定金利選択型や変動金利などで早めに多く返済し、のちの返済を軽くするなど考えられると思います。
また、現在はお子様の教育費等で支出も多いので一定期間返済額を抑えたいのであれば、10年の固定金利選択型などで教育費がかかる期間は返済額を抑え、その後多く返済するといったようなことが考えられます。
要は、ライフプランを立てることで収入や住宅以外の支出を把握し、そこに当てはまるような住宅ローン商品を選択することで、住宅ローン以外のお金も無理なくまわしていくことが出来るようになります。
人生で必要なお金は住宅資金だけではありませんので、その時々で資金の優先順位をつけて、無理のない住宅ローンを選択しましょう。
その他に住宅ローン商品を選択する際に知っておいていただきたいポイントをまとめておきます。
① 5年10年単位で住宅ローンを考える方が多いですが、住宅ローンの返済年数は1年単位で設定可能です。金利の0.1%を気にするよりも、返済年数が1年違うだけで0.1%程度の金利差は吹き飛んでしまいます。返済額に無理のない程度で1年でも返済年数を短くすることをおすすめします。
② 変動金利や固定金利選択型を利用する際は、将来的にどの程度までなら返済額がアップしても我が家の家計は大丈夫なのかを事前に把握しておきましょう。きちんと把握しておくことでもしもの時は、借換など早めに準備することが可能になってきます。
③ どの金利タイプを選択するにしても返済は60才、65才などご自身の定年に合わせて選択しましょう。今後は年金など不確定な要素が多くなってきます。これからの経済事情を考えると定年後の返済はかなり無理があります。無理な場合は借入金額の見直しや早めの繰り上げ返済などで対応しましょう
上記3つのポイントも住宅ローンを選択する際は頭に入れておいて下さい。