土地購入時の予定外の出費とは
土地購入時は、地域や土地の向きはもちろんですが、坪あたりの金額にまず目が行くと思います。
土地購入の際、予定外の大金が必要となり、建物の計画を大幅に見直さなければならなかったSさんの事例、
そして、予定外の支出を発生させない方法についてお話をさせていただきます。
あなたが今、土地からの住宅購入を検討されている場合には、ぜひじっくりとお読みいただければと思います。
土地の知識があるか・知識がないかで、出て行くお金、残る資産価値として、
50万円~数百万円レベルの差が出てくる内容です。
Sさんの予定外の支出
ついに念願の土地を購入し、夢のマイホームの実現が近づいてきたSさん。
土地の契約後、建築会社と契約し、間取りの打ち合わせも済み、いよいよ次の段階。
そんなとき、ある日、建築会社の営業マンから電話が。
営業マン 「調べたところ、300万円かかることがわかりました」
Sさん 「ええ?! 300万円もですか?! 聞いてなかったです」
Sさんにとって予想外の出来事が起こり、思い描いていたマイホームの実現の直前に300万円もの追加負担が発生してしまいました。
予定外の支出のためSさんは泣く泣く住宅の設備、仕様を大幅にダウンせざるを得ない状況となりました。
Sさんは、なぜ300万円もの支出がでてきてしまったのでしょうか?
「土地探し」で最初に目が行くのは、通勤やお子様の通学の便、病院の有無、土地の向きなど
「周辺環境」と思います。それだけではなく、実は大切なチェックポイントがたくさんあります。
次の表をご覧になってみてください。下線を引いている部分は、特に予定外の支出に影響する部分です。
<法的な規制>
市街化調整区域 | 原則的には家を建てることができない土地なので注意。 |
建蔽率(けんぺいりつ) | その土地において、家を建築できる部分の面積の割合。たとえば、建蔽率60%のとき、50坪の土地なら、30坪までの部分に建てられる。 |
容積率(ようせきりつ) | その土地において、建てることができる述べ床面積の割合。たとえば、容積率200%のとき、50坪の土地なら、述べ床面積100坪までの家が建てられる。 |
崖条令(がけじょうれい) | 法的に「崖」である場合、擁壁(ようへき)を作るなどの別途工事が、100万円以上かかることもあり。 |
防火地域、準防火地域(ぼうかちいき、じゅんぼうかちいき) | 窓ガラスに防火ガラス(網いりや防火透明ガラス)を入れるなど、建物を防火仕様にする必要あり。追加費用(50~100万円前後)が発生する。 |
前面道路の幅 | 建物の敷地は幅4メートル以上の道路に2メートル以上接している必要がある。幅4メートル以下だと敷地の一部を道路として提供する必要があり、資産価値が下がることが多い。また、工事車の出入りなど不便なため、建築費にも影響する。 |
<公共設備>
上下水道や電気、ガスの引き込み状況 | 水道の引き込みで別途、100万円以上かかってしまった事例もあり。 |
<周辺環境>
子どもの通学(幼稚園、小中学校、高校)、通勤(駅やバスの交通面)、医療機関の有無 |
周辺の音、振動、におい・大気の汚染・排ガス、日当たり、土地の高さ(低いと水がたまりやすい)、高圧電線の有無、崖の付近など地すべり・崩落の危険性、水害の危険性、土壌の汚染(工場跡地など注意)、交通量 |
たくさんのチェックポイントが出てきましたね・・・。
しかし、Sさんは上記の表以外の部分で300万円もの予定外の支出が発生することとなりました。
それは・・・
以下の小冊子で詳しくお話していますので、ご覧になってみてください。